中川の里 介護福祉士
土屋 潤二(つちや じゅんじ)さん 初級
――取り組みはじめたきっかけは?
土屋
以前の職場でも、名前だけは聞いていましたが、
具体的な内容についても、初級・中級のレベルについてもよく知りませんでした。
中川の里に異動してみて、活かすケアに携わっている人が多かったのと、リーダー役の高橋さんから 参加してほしいと言われ、特に違和感もなく始められました。
難しいトランスの仕方を もっとできるように
――やってみてどうでしたか?
土屋
まだ初級で、勝浪PTからも一度指導を頂いたばかりなので、始めた以上は中級、上級まで目指したいです。活かすケアの係が
今後は難しいトランスの仕方をもっと浸透できるようになりたい。
――実際の浸透場面で課題は?
土屋
たとえスキルが上がっても、いざ利用者様にとなると、なかなか出来ていないですね。
指導を直接受ける機会も、まだ少ないと思います。
トランスもそう。例えばベッドサイドに写真を貼ったりして工夫するのですが、
それだけだと細かなところは分かりづらいし、
――では、どんなことが出来ると浸透する?
土屋
一人だとトランスの難しい方がいます。立ち位置も難しいですし。
本当はマンツーマンの指導がベストですが、
研修などの場で、技術的な指導ができるようになると変わってくると思います。
今はコロナ禍なので難しいのですが。
実際自分の目で見てみないと難しいんですよね。
ご利用者様それぞれ体格が同じではないので、力の入れどころも違ってきます。
実際二人トランスの難しい方もいます。
その場合は下にシーツを敷いたりして工夫します。
拘縮の強い方などは大変。一人でやると足がぶつかったりしますし。
ご自身で生活できる方なんてほぼいないのが現状ですから、
どこにどう触れてとか。声掛けもそうですけど、
そこに活かすケアの技術がプラスに身についていたら、
また大きく動きも違ってくると思います
――今後どんなことをしたい?
土屋
コロナ禍でもあるのでイベント事など、
施設自体で活発に動くことができないですよね。
実際面会に来られるご家族さまも居室には入れず、
玄関先で対応という状況なので。
もう会えないというご家族様も、なかにはいらっしゃるので、
ご家族に向けて、こちらから何か発信できることはないだろうか、
と思っています。
従来型の施設なので、すべて個別にというのは難しいのですが、
活かすケアの考え方も含めて、その方になるべく寄り添える活動が
何かできるといいなと思います。